アクアポニックスのやり方 イモリ・ポトス編

アクアリウムって難しそうですよね。

温度管理、照明、ろ過、水草管理、水質管理などやることがたくさん!

もっと簡単にアクアリウムを楽しみたくないですか?

そんなあなたにはイモリ飼育がおすすめです。

さらにその水槽でポトスを育てると相乗効果で簡単なビオトープをつくることができます。

ポトスの葉っぱで休むアカハライモリ

イモリが出すフンやオシッコをポトスが養分として吸収してくれて、水質浄化と植物育成とどちらにとってもMac-Mac…じゃなくてWin-Winの関係になります。

水産養殖(アクアカルチャー)と水耕栽培(ハイドロポニックス)が合体したアクアポニックスが最近話題ですが、今回紹介する飼育方法もこれと同じ仕組みです。

アクアポニックスは魚類と野菜を同時に生育するケースが多いので、いつか野菜飼育にも挑戦したいです。

必要なもの

この浮島はおすすめです
  • 水槽:30cmサイズ以上が好ましい。水が多いほど水質変化も緩やかでおすすめ。イモリは脱走するので蓋つきか網蓋を購入。
  • 陶器のオブジェ:表面がザラザラしているものがおすすめ。水質を安定させるバクテリアの住処になる。
  • 浮島:イモリの休憩場所。亀用の浮島を使っています。
  • クリーナーポンプ:底の汚れを取り除きながら水を交換できる。
  • スポンジ:コケが水槽についてきたらとってあげよう。
  • イモリの餌:乾燥イトミミズのキューブ型を10年使っています。

事前に準備する材料はこのぐらいです。

水質悪化を防ぐため、砂利や土を敷かずにベアタンクで飼育します。

次は生体についてご紹介します。


飼いやすく可愛いイモリ

お腹が赤いアカハライモリ

おすすめなのは本州・四国・九州に生息するアカハライモリです。

ペットショップで安く購入できて、よく食べて元気に泳ぎます。

室内飼育でヒーターもろ過ポンプも必要ありません。

イモリは自己再生能力がとてつもなくて手足や尾がちぎれても再生可能で、中には脳を半分失った状態から脳や頭部が再生したケースもあるそうです。生命力に満ちあふれる不思議でカワイイいきものです。

うちにはオキナワシリケンイモリもいるのですが、最初は人工餌付けが難しく(慣れるまでダンゴムシを生餌であげていました)、本州の寒さも苦手なためアカハライモリをおすすめします。

エサはピンセットで乾燥イトミミズキューブを2週間に1個あげるぐらいです。イモリは代謝が低くエサは少量で大丈夫なのですが、骨が浮き出るぐらいガリガリになるのはかわいそうなのでやめてあげてください。オキナワシリケンイモリは人工餌を最初は食べてくれなくてガリガリに痩せてしまった時期がありました…!今はちゃんと食べてくれるようになったのでとても健康的です。

4分の1ぐらいに爪で小さく割って、ピンセットで水中で濡らして少しふやかしてから口元にもっていきます。

短時間でエサを食べ過ぎると消化不良を起こして逆に不健康になるので注意。

冬になると寒さで動きが遅くなるので少しエサの頻度を下げます。

イモリの成体は肺呼吸のため、休憩できる陸地を必ず用意してください。

人間の体温がイモリにとっては高温なので、手で長時間握ったりしないでください。

イモリは体から少量の毒を出すので、手で触った後は目をこすったりせず水で洗い流してください。

一つの水槽で数匹飼う場合は、なかには他の個体にちょっかいをだす荒っぽい個体もいるので、その際は水槽を別々にしてあげてください。オキナワシリケンイモリとアカハライモリを同じ水槽で飼っていたら、アカハライモリの方が活発なので、のんびりしているオキナワシリケンイモリの腕に嚙みついていることがあったので別々に飼育しています。そもそも種類が違うので一緒に飼育することが良くなかったのかもです…。

以上のことに注意しながら、環境に気をつけていればとても丈夫で長生きできる可愛らしい生き物です。

水質浄化をするポトス

普通に育てるよりポトスも強く元気になります

イモリの飼育自体もそこまで難しくはないのですが、さらに飼育を安定させる植物がポトスです。

このサイトでも水耕栽培が簡単な観葉植物として紹介しており、観葉植物の中でも特に丈夫です。

水草よりも吸収力や成長が早く、根や葉がどんどん伸びていきます。

イモリの糞尿などの有機物を吸収してさらにポトスが成長し、小さな自然循環が生まれます。

全ての葉っぱを水中にしずめるとやがて枯れてしまうので、葉っぱはかならず水上に出してあげてください。葉っぱで呼吸しているイメージで設置してみてください。

実はポトスにも毒があるのですがイモリとの飼育において10年間特に異常はみられませんでした。

ポトスを入れると水質悪化の原因になるものが少なくなり、水交換をほとんどしなくても良いぐらい水質が安定することがあります。

ですがベアタンクは汚れが確認しやすいので、底に汚れがたまってきたり水が濁ってきたら水交換をしてください。

そのうちにポトスが成長しすぎて蓋が閉まらなくなったりするので、その際は切って剪定したり、水挿しで増やして部屋に飾ったりしてみてください。

ポトスは空気清浄の効果もあるので、水槽も部屋も綺麗になるので本当におすすめです。

お好みでウィローモス

濃いグリーンのウィローモスとちょっとナイーブなオキナワシリケンイモリ

水生コケのウィローモスもお好みでどうぞ。

これもとても丈夫なので水中が少しさみしいと感じたら検討してみてください。

アナカリスやカボンバのようにボロボロになりにくく、水質浄化の効果も少しあるのでおすすめです。

浮島に活着させると自然感が増しますね。

増えすぎるとイモリが絡まって溺死する可能性もなくはないので、剪定してあげてメルカリに出品販売しても良いかもしれません。(自分はやったことないですが…)

まとめ

イモリ・ポトスを一緒に育成するとお互いにメリットだらけです。

イモリもポトスも本当に手間のかからない可愛い生き物なので、面倒くさがりのあなたも簡単に育てることができます。

簡単とはいえ、どちらも命ある生物なので大切に育ててください。

水生生物と観葉植物を一度に見ることができて清浄・リラックス効果も抜群です。

小さな自然循環に触れながら毎日を生活してみませんか。


メモ

  • 60cm 上部フィルター
  • 大磯砂 中くらい?
  • ポトス
  • ミクロソリウム
  • メダカ
  • アカヒレ
  • 青コリドラス
  • ミナミヌマエビ